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中村勘三郎の死2012/12/06 [訃報]

 昨日午後に勘三郎の死の報を知った。享年57。役者としてはこれから熟成の時期を迎えるだけにその死を惜しむ声が多い。筆者も数回ではあるが歌舞伎座や浅草寺裏の平成中村座の芝居を観に行ったことがある。ニューヨークでも評判になったという法界坊は面白かった。勘三郎の歌舞伎は気持が豊かに、そして明るくなれると小生の友人はいう。 歌舞伎界のど真ん中でこれから十年以上は新装なった歌舞伎座を背負う役者として観たかったとも。
 女優森光子、あるいは森繁久彌の天寿全う型の役者の死と勘三郎、辰之助、あるいは松田優作、夏目雅子の早世。役者としての可能性を出し尽くし、名誉に囲まれて死を迎えるのと、その才能開花を半ばにしての惜しまれる死。役者にとってどちらが冥利に尽きるのだろうか。蠟燭の炎が尽きるように消えるのと松明の炎が一瞬にして消える違いとでもいうのか。通常は前者なのだが、後者はその死の衝撃さと惜情ゆえに人々の心に強く刻みつけられ,その中で若々しい印象と共に生き続ける。もし自分がそこそこの役者で死に方が選べるとするとどちらを選ぶんだろうか。