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大河ドラマの変遷にみるターゲットの変容 [テレビ番組]

 時代劇チェンネルがCSで健闘しているという。民放がほぼ時代劇を制作をやめてしまったこともあるが、中高年齢層、特に男性を中心に時代劇は厚く支持を受けているという。筆者もその一人でNHKの30年前の時代劇などを楽しんでいる。

 今年のNHK大河ドラマは「江」。織田信長の姪であり、淀君の妹でもあり、二代将軍秀忠の正室の主人公の戦国から江戸創生の時代を描くものだ。サブタイトルが「姫たちの戦国」。女性から見た戦国時代を制作者は表現しようというものらしいが、どうも事実を歪曲しているというか、ありえないエピソードを重ねている嫌いがある。このことは各種メディアで言い尽くされているのでここでやめるが、なぜこうなるかは自明である。視聴者層を女性、しかも40代にしぼって番組製作を行っているからだ。かつては朝ドラは女性、大河は男性がメインターゲットとしてNHKのドラマは作られていたように思う。それがいつの頃からか大河も女性をターゲットの中心に置きだした。主人公にジャニーズ系やイケメン男優を持ってくる傾向は新しくはない。しかし女性ターゲットの傾向が顕著になったのはやはり「篤姫」だろう。視聴率的にも成功を治め、演出も堅実なものを感じた。製作はその前回の「風林火山」で男性向け大河の限界を感じたのかも知れない。

 しかし今回の「江」である。役者の演技も理由があると思うのだが、時代劇を現代的理解で安易に番組を作っているようにしか見えない。これは以前にも指摘した。視聴率的にも成功しているとは聞いていない。「天と地と」の川中島の合戦での石坂謙信と高橋信玄の霧の中での死闘のように台詞のないカメラワークだけの演出も幼心の小生には40年以上経った今も心に刻み付く感動があった。それなのに「江」。マーケティングの毒におかされてはいないか?本当の演出と向き合っているのか?

 かつての大河を連続放映しているCSに人気が集まるのは今の大河に飽き足らない男が相当いるということかもしれない。 


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