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パワー・アップ・ユア・ライフ [書評]


パワー・アップ・ユア・ライフ―力強く生きるためにブッダが説いたカルマの法則

パワー・アップ・ユア・ライフ―力強く生きるためにブッダが説いたカルマの法則

  • 作者: アルボムッレ スマナサーラ
  • 出版社/メーカー: サンガ
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本



 大学時代の友達の精神科医に勧められて読んでる本。或る上司が部下をさして「あの子には欲望がない。欲望がないと面白い商品は作れない」と話すを聞いたことがある。欲望があるから仕事が前に進む、欲望があるから人を愛する、欲望があるから結婚する,欲望があるから豊かになる、欲望があるから飯を食べる。排泄する。。。。。などとその時、連鎖的に発想し、そうか人間も動物も生きて行くには欲望なのかと、思った。
それとこの本は真逆のことをいう。「欲望を捨てれば豊かになれる。」おそらく仏教伝来以来日本人はずっとこの問題と向き合ってきたんだと思う。その中で「現世利益」という考えも生まれてきたのかもしれない。欲望の人生か欲望なき人生か。ただ年をとるにつれ、自分には人生のそして社会の中での自分の先が見えてきた今、「欲望を捨てる」という生き方は魅力を増してきたように思える。私も年取ったということか。しかし若者に欲望がないのも困るけどね、結婚しないし子ども作らないし。話がそれた。

大向うの人々 [書評]


大向うの人々 歌舞伎座三階人情ばなし

大向うの人々 歌舞伎座三階人情ばなし

  • 作者: 山川 静夫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/09/29
  • メディア: 単行本



元NHKのアナウンサー山川静夫の著。歌舞伎座改築を狙って企画されたと思う。なんとなく全体に昔はよかった、それにしては今はという全体の空気があるが作者はそれはしゃべらない。いい思い出はみんな歌舞伎座とともに自分たちの世代があの世まで持って行ってしまうぞ、いいな。という感じ。話し言葉の世界で育った作者は映像を読者に描かせながら読ませるのがうまい。歌舞伎座周辺の話はもちろんだが、彼の話し言葉と書き言葉の両刀遣いのテクニックも念頭に置きながら読むとまた興趣が違ったものになる。

ネット帝国主義と日本の敗北2012/5/12 [書評]


ネット帝国主義と日本の敗北―搾取されるカネと文化 (幻冬舎新書)

ネット帝国主義と日本の敗北―搾取されるカネと文化 (幻冬舎新書)

  • 作者: 岸 博幸
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/01
  • メディア: 新書


 著者は元経済産業省の官僚。最近ではテレビコメンテイターとしてメディアに露出している。
知り合いの大手出版社の編集者がIpadを予約した。出版界にとってipadはまさに黒船。
このタブレット型コンピューターが日本の新聞・出版業界をどう変えるのか。礼賛一辺倒の
ジャーナリストはツイッターで意気盛んだが、ここは光と闇をちゃんと指摘してもらいたい。
そう思っていたところにこの本。Googleにせよアップルにせよプラットホームを作ることで
その国の文化と金を奪うシステムは帝国主義そのもの。そのことに対して真正面から
指摘してくれる。売文業のジャーナリストが腰がひけてるのに比べて、なんと立派なことだろう。

思考の補助線 [書評]


思考の補助線 (ちくま新書)

思考の補助線 (ちくま新書)

  • 作者: 茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 新書



 茂木健一郎の本。いつも黒づくめの服を着てるのは脳と何か関係あるのだろうか。脳の本は少し疑ってかかるようにしてる。この本も脳というより補助線という言葉が好きなので買った。一見何も関係の内容ないようなものにも補助線という考え方でみてみるといろんなものが見えてくる。例えばバラク・フセイン・オバマと加藤清四郎。
これに誕生日という補助線をひくと同じ8月4日に生まれ、ちょうど40年の年月の差があるというのがわかる。ちなみに加藤清四郎が生まれた40日後にあの9.11が起きている。などといろんな事実が浮かび上がる。オバマと加藤清四郎なんて一見まったくつながらない関係性である。
といいつつ目次を読む。読む気がしなくなった。僕の脳は活性化してくれないらしい。アハ。

孤高 国語学者大野普の生涯 [書評]


孤高 国語学者大野晋の生涯

孤高 国語学者大野晋の生涯

  • 作者: 川村 二郎
  • 出版社/メーカー: 東京書籍
  • 発売日: 2009/08/29
  • メディア: 単行本



大野普といえば高校時代にこの人の手に成る岩波古語辞典を使っていた。今も書棚の何処かにあるがとても使いづらい辞書だった。小学校六年の時に父の書棚の「日本語の起源」を読んだ思い出も。その頃教育テレビに盛んに出演し、歯切れのよい口調で持論を展開していた。週刊朝日で南インド地方に日本語の起源があると主張したのは私が大学時代の頃だ。会社員になってからは日本語練習帳という本を出して売れたのを覚えている。振り返るとみな岩波書店からでたものばかり。国語の天才として学生時代から名を轟かしていたのはわかっていたがその生涯を通して知ったのはこの書が初めて。著者の川村二郎は元週刊朝日編集長。面白かったのは大野が国語嫌いにさせる原因は読書感想文だと主張してるところ。そして戦後の国字改革が日本人の国語に関する感性をだめにしたというところ。

ツキの波 [書評]


ツキの波 (新潮新書 363)

ツキの波 (新潮新書 363)

  • 作者: 竹内 一郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/04
  • メディア: 新書


 この本を手に取る人は、自分には運がないと思ってるか、賭け事が好きな人。一勝負やろうと思ってる人だろう。私はどちらかというと運がないと思って買った口だ。麻雀をやらないのでよくわからないところも多い。阿佐田哲也の本を書いたので、そのスピンアウト企画とでもいうべきか。なるほどと思ってしまったのが阿佐田の指摘する勝てない性格というところ。①短気な人②気の小さい人③常識一本槍の人④ひとつの考え方にとらわれる人 ③以外は自分に当てはまる。一方で阿佐田は勝つ性格は作れるという。いつも福々しく微笑んでおれということだとか。
 自信のない日本人が溢れてる。この著者も,編集者もそういう人たちを見据えて一勝負賭けているということか。

文藝春秋五月号~鳩山民主はここで道を誤った~ 藤原帰一 [書評]

鳩山政権の政治の空洞化について藤原帰一の論述。藤原は戦後日本の政治を支え、束縛して来た三要因が弱体化していることによって日本政治のメルトダウンが進行しているという。三要因とは①自民党②官僚③アメリカである。さらに日本の政治に起きているのは建設ではなく解体であるという。藤原は民主の再建に期待している。さらに提言として①省庁を横断した中核機関を設置し総理主導の元に行政改革を行う②ばらまき給付をやめ、所得の再分配政策を絞り込む③日米関係と対米自立の二律背反から脱却する を掲げている。しかしこれはどれも自民政権で行われたことであり、それがうまくいかないからこそ自民の下野があり、今の政権があるのではないか。議論がどうもループしてるような気がする。

文藝春秋五月号 日米同盟「チャイナカード」で寿命をのばせ [書評]

田中均、ジョン・ダワー 春原剛 ジョセフ・ナイの四人による議論。安保五十年の今、戦後最も危うい状態になってしまった日米同盟について話し合っている。その中で米中関係についてのナイ氏の言及が興味深い。オバマに対して中国が示した態度にアメリカが失望したと。昨年十二月のcop5で中国は、本来温家宝がオバマと会うべき状況で役人に代役させたばかりか、その役人が大統領に向かって指差すという侮辱的な行為にでた。確かにあのあたりから台湾武器売却、Google問題、元切り上げ問題と米中の溝を深める事態が進んでいる。
こうした米中の溝を睨んで日本はチャイナカードを握るべきという論旨がこの記事では謳われてる。
 民主党政権にこのカードを渡しても有効に使えないばかりか却って日米関係の毀損につながりそうなことしそうな気が。もう実際にやっちまってますがね。

なぜ日本人は貧しい人が多いのか [書評]

http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E6%BD%AE%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E8%B2%A7%E3%81%97%E3%81%84%E4%BA%BA%E3%81%8C%E5%A4%9A%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%8B-%E3%80%8C%E6%84%8F%E5%A4%96%E3%81%AA%E4%BA%8B%E5%AE%9F%E3%80%8D%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6-%E5%8E%9F%E7%94%B0-%E6%B3%B0/dp/4106036487%3FSubscriptionId%3D1PCE93D9TWKJC4EYD9G2%26tag%3Dsonet0f-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4106036487

東京や大阪、名古屋には高級住宅街が存在するがそれ以外の地方にはなぜないのか。昔からそう思っていた。
この本には意外な事実を提示しそれに対して説明と論考を披露してくれる。見えてくるのはマスメディアにとって不都合な事実が市民に隠蔽されまた都合のいい事実が組み合わされて都合のいいメッセージが伝達されている状況だ。とことろで原田さんはテレビに出てる?

ゼロ年代の想像力 [書評]


ゼロ年代の想像力

ゼロ年代の想像力

  • 作者: 宇野常寛
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2008/07/24
  • メディア: ハードカバー



最近メディアに露出が増えている評論家。」1978年生まれ。サブカルチャー、ネット社会を論じながら思想を紡ごうというスタイル。サブカル、ネット社会に立ち位置を持つことで旧世代との関わりを拒否する一方で、自分より
下の世代の筆頭のポジションを確保している。時代時代に見てきた既視感の強い光景だ。でもまあこれも日本のガラパゴス現象かもしれませんね。

フリー [書評]

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC~%E3%80%88%E7%84%A1%E6%96%99%E3%80%89%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%8A%E9%87%91%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%BF%E3%81%A0%E3%81%99%E6%96%B0%E6%88%A6%E7%95%A5-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%B3/dp/4140814047

話題の本である。「ユーザーの場合、ただであることには誰しもが得したと思う、しかしそれが自分の商売で起きたときどうしよう。でもただにはただの訳がある、それはなんだろう?」その疑問に答えようとしたのがこの本。手にしようとした読者には①ただで大もうけしたい②業界にフリーの波が来てる、また来たらどうしようと思ってる③ただに騙されないためにはどうしよう の3つがあると思う。マスコミは今このフリーの波にさらされいる。NewSはただで読め、本も概括がネットですぐわかる。本が売れなくなり、専業小説家が減り大学で教えながら小説を書いてる作家が増えている。この本の内容と違うが「ただ(ほとんど)のりもうけ」も広がっている。ヤフーNewSやyoutubeは最終的アウトプットを獲得することで膨大な金をかけたコンテンツのプラットホームになる。ある大手紙の記者は自分の記事がヤフーNewSのソース元で世界に広がっていることに唖然としていた。そしてこうした「ただのりもうけ」ができないかみんなが電車の中で、タクシーの中で、会議室で思ったり、話したりしてる。日本がデフレから脱出できないのはこうした空気の蔓延もあるような気がするが、飛躍かな。

希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学 [書評]


希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学

希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学

  • 作者: 池田 信夫
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/10/09
  • メディア: 単行本



元NHKのディレクターだった経済学者の本。バブル崩壊以来停滞を続ける日本経済について明解に述べた本。blogで積極的な発言を続けてる。レイヤーの高いところからよくいううなと思いつつも、なるほどと思うことが多い。面白いなと思ったのはベーシックインカムがあのマネタリストの御大フリードマンに起源があるということ。
ノーワークリッチと団塊世代の働かない高給とりが日本経済をむしばんでいるとの指摘はまったく同意。

日本人の器量 [書評]


人間の器量 (新潮新書)

人間の器量 (新潮新書)

  • 作者: 福田 和也
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: 新書



福田和也は自裁した江藤淳の棺を担いでいた一人だと記憶してる。
保守の論陣の一人ではあるがウィキでは実は左翼かも知れないとも
指摘されてる。おそらくは余技で書いた新書と思われる。
取り上げたのは日本人では絶滅した人士たちを取り上げている。
幕末から明治にかけての人物がほとんどだ。
大河ドラマの龍馬伝。映像はリアリズムを追求しているとされてるが、
人間はどうか。脚本にも制作現場にもあの時代の精神を想像できる
人間はいないのではないか。ゼロ年代から見た龍馬の人間理解。
最近のNHK大河ドラマが陥ってる宿痾だ。

民主党が日本経済を破壊する [書評]


民主党が日本経済を破壊する (文春新書)

民主党が日本経済を破壊する (文春新書)

  • 作者: 与謝野 馨
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/01/20
  • メディア: 新書



 国会で普段は地味な元財務相が過激な攻撃質問をして驚かせた。その与謝野馨の著書。財政的には中福祉中負担の財政規律派。消費税の上げ分は、福祉目的税とせよとの論。消費税値上げを主張してる点で大塚耕平氏の土俵に引き込まれようとしている。印象に残ったのは個人がグローバル化に備えないとだめだということ。なるほど。大きな政府にたよる国民性では難しいね。

対峙と対話 [書評]


対峙と対話―週刊短歌時評06‐08 (青磁社評論シリーズ)

対峙と対話―週刊短歌時評06‐08 (青磁社評論シリーズ)

  • 作者: 大辻 隆弘
  • 出版社/メーカー: 青磁社
  • 発売日: 2009/10
  • メディア: 単行本


吉川宏志と大辻隆宏がネットで往復討論したものをまとめてある。これが今の短歌の世界の「いま」というなら
寂しい。俵万智が今の40代以下の歌人たちの既成となっている現実。それは著者たちの共通の考えでもある。結果の現在がここにある。
壊したり優しくしたりするのはある意味易い。時代は違えども同じだ。木俣修の歌論の鼻息の荒さ。しかしその

村田良平回想録 [書評]


村田良平回想録 上巻−戦いに敗れし国に仕えて

村田良平回想録 上巻−戦いに敗れし国に仕えて

  • 作者: 村田 良平
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本



村田良平回想録 下巻−祖国の再生を次世代に託して

村田良平回想録 下巻−祖国の再生を次世代に託して

  • 作者: 村田 良平
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本





臆病者のための株入門 (文春新書) (新書) [書評]

臆病者のための株入門 (文春新書)

臆病者のための株入門 (文春新書)

  • 作者: 橘 玲
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 新書

 株に関してはまったく関心はなかったのだけどいわゆる評論家が書いてないので買ってみた。得するやつがいれば損するやつがいいるということ。自分なら儲けることよりも好きで将来性のある会社を単純に支援したいという「ことで株を持ちたい気になった。しかしそんなお金は持ち合わせてないのだが。


偶然のチカラ [書評]

偶然のチカラ (集英社新書 412C)

偶然のチカラ (集英社新書 412C)

  • 作者: 植島 啓司
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 新書

 書店で見かけて買ってみた。植島啓司はエリアーデに師事したという宗教人類学者。競馬の本とか出してるなと思いながら読んでみた。彼の宗教人類学に関する本は読んだ記憶はない。一読。自分を幸福だと思ってる御仁、不幸だと嘆いてる御仁もこれを読めば幸福な御仁は謙虚に不幸だと嘆いてる御仁には希望が湧いてくる本かもしれないと肯定的に評しておこう。